ニュース2007/12


革命記念式典

十一月四日は一九五六年にソビエト軍がハンガリーに入ってきた日です。この日革命を記念した式典が各地で行なわれました。英雄広場では追悼の意味を込めて中心にある柱の一番上に飾られている天使像に黒い布がかぶせられました。式典は夜の七時まで行なわれ、ジュルチャーニ首相やその他の閣僚も参加しました。

電気料金の値上げ

今まで政府に統制されていた業務用の電気料金が、来年からされないことになりました。これにより、十七〜四十一パーセントほどの値上げが行なわれると見られています。値上げ分は商品代金にも転化され、物価上昇に大きな影響があると思われます。家庭用では八〜十パーセントの値上げが見込まれています。

固定資産税

二〇〇九年から不動産の価値に合わせて、固定資産税を自治体に支払うことが決定されました。支払うパーセンテージは各自治体によって決められます。

ムンカーチの三部作

デブレッツェンの美術館に飾られている有名なハンガリー画家、ムンカーチの宗教画で、三部作の一番古いものの貸与期限が今年いっぱいで切れてしまいます。この絵の所有者はカナダのハミルトン美術館なので、返還されてしまうと三部作が別々の国で保管されてしまうことになります。これを避けるために美術館は新たな貸与契約を考えています。

野外スケート場のオープン

ブダペストのヴァーロシュリゲトの野外スケート場がオープンしました。設備の老朽化のために、去年よりも二十三メートル短いリンクでのオープンとなりました。平日は七百フォリント、金曜日の夜から日曜日の夜までは九百七十フォリントの入場料となります。今シーズンは三月二日までオープンの予定です。

ロードレース世界選手権

十一月四日にスペインのヴァレンシアで行われた、排気量百二十五cc以下クラスのロードレース世界選手権で、ハンガリーのタルマーチ・ガーボル選手が二位に入賞し、年間総合優勝を決めました。モータースポーツでハンガリー人選手が総合優勝するのは、史上初めてのことです。

初雪

十一月十一日にブダペスト市内に初雪が降り、除雪車が市内を走りました。日曜日で交通量が少なく午後には解けてしまう量の雪だったので、交通に大きな影響はありませんでした。

ドーピング疑惑

オリンピックメダリストで北京オリンピックに出場が期待されているコバーチ・アーギ選手が、十月三十日の試合後のドーピング検査で規定量の尿を提出しなかったためにドーピング疑惑がもたれています。これは、試合直後にロジャー・ムーア氏とのユニセフの活動のため会見があったために尿採取の時間が十分に取れなかったために起こりました。ドーピングで処分が決まると、二年間の試合出場が禁止されるために北京オリンピックへの参加ができなくなってしまいます。検査官の説明が不十分であったこともあり、ハンガリー水泳連盟は処分をしない方針ですが、EUの最終決定はまだ下されていません。

クリスマスマーケット

今年も十一月二十四日から一月一日までヴルシュマルティ広場でクリスマスマーケットが開催されます。十二月二日〜十日は本場フィンランドからサンタクロースが訪れる予定です。


パプリカ通信2007年12月号掲載