ニュース2008/1


罰金刑の強化

二〇〇八年から法律を犯した場合の罰金が値上げされます。例えばもっとも身近な駐車違反での罰金は、今までは五百から三千フォリントだったものが、五千から二万フォリントに引き上げられることになります。

デジタルテレビ放送

日本で大きな話題となった地上波はデジタル放送がハンガリーでも始まり、それに伴って二〇一一年にはアナログ放送が終了する予定です。デジタル放送を見るためには専用のチューナーを購入する必要があります。日本とは違い地上波でテレビを見る人よりもケーブルテレビや衛星放送でテレビを見る人が多いのと、デジタルテレビチューナーの価格が通常のテレビよりも高いことなどからチューナーを購入してまで利用する人の数は少ないのではないかと考えられています。ラジオのアナログ放送も二〇一四年には終了し、デジタル化される予定です。

温室効果ガス

地球環境改善のために交わされた京都議定書で、二酸化炭素などの温室効果ガスの削減目標が定められました。ハンガリーはすでにこの目標の数値を大幅にクリアしています。京都議定書では目標より下回った余剰分を排出権として他の国に販売することを許していますので、この排出権の一部を日本が購入する予定が立てられています。販売によって得られる利益は環境改善のための投資にあてられる予定です。ハンガリーの排出権の購入にはオランダなども意欲を示しています。

ガス料金の値上げ

政府は今年一月から一般世帯のガス料金を五%去年に続いて値上げすることを発表しました。料金の値上げと共に補助金のシステムも変更され、現在一人当たりの月の収入が七万千百五十フォリント以上で九万八千六百十一フォリント以下の世帯では、実質十%の値上げとなってしまうことが分かっています。

ゴミの漂着

ハンガリーの東側を流れるティサ川に大量のごみが流れ着きました。ごみは川の水面のほぼ半分を二十キロにわたって覆うほどの量でした。ごみはペットボトルなどの家庭ごみで、ウクライナで洪水が起こったために川に流れ込んだものと見られています。ハンガリーはこのごみを回収したときにかかった費用をウクライナ側に請求することを考えています。

クリスマスツリー

ハンガリーで飾られているクリスマスツリーにはいくつかの種類があります。一般的なものとして、ノルマンド・エズシュト・ルッツの三種類があります。価格はノルマンドが最も高く、エズシュト・ルッツとなっています。価格の違いは木が長持ちするかどうかで、ルッツでは木の葉がクリスマスツリーを捨てるころにはほとんど落ちてしまいます。一メートルあたりの値段はルッツでは千五百フォリント、エズシュト三千フォリント、ノルマンドで七千フォリントと去年よりも四十から五十パーセント値上がりしました。

日本・ハンガリー協力フォーラム

二〇〇四年十月、日本の小泉純一郎首相(当時)とハンガリーのジュルチャーニ首相が会談を行い日本・ハンガリー協力フォーラムを設立することに合意が成立、十一月二十三日に三回目である最終会合が開かれました。この会合で、ハンガリーにおける日本語教育に対する四千七百万円の支援などが決められました。また、二〇〇九年の日本・ハンガリー国交樹立百四十周年記念事業で行なわれる予定のNHK・MTVによる記念番組や、エリザベート橋ライトアッププロジェクトについても説明がありました。詳しい内容は、在ハンガリー日本国大使館のページ内にある日本・ハンガリー協力フォーラムのページで見ることができます。(http://www.hu.emb-japan.go.jp/jpn/071123.htm)

 


パプリカ通信2008年1月号掲載