ニュース2008/2

クリスマスツリーのリサイクル

クリスマスの数週間だけ利用された後はただ捨てるしかなかったクリスマスツリーを集めて、ブダペスト清掃会社(FKFZRT)でリサイクルが始まりました。クリスマスツリーは松脂があることと、デコレーションが残っていたりする為に肥料にするリサイクルがしにくいので、ブタペストW区のセントラルヒーティングの燃料として利用されます。回収は二百六十一箇所のクリスマスツリー専用の収集所を設けると同時に、通常のごみと一緒に出されたクリスマスツリーもできるだけ回収されました。

電子政府サービス

電子政府サービスの一つとして、運転免許証などの有効期限の通知サービスが開始されます。これはÜgyfélkapuという政府サイトにe-メイルアドレスを登録することで、有効期限の切れる二ヵ月、一ヵ月、当日の三回にわたり期限を通知してくれるサービスです

ドナウ川の横断

今年も一月五日にシリラ・ジュルジュ(SchirillaGyörgy)による厳寒のドナウ川横断が行なわれました。この横断は一九五七年に彼の父親が始めてから毎年行なわれているもので、父親が亡くなってからは彼が引き継いで行なっています。今年はヴァーツ(Vác)で行なわれ、ドナウ川に浮かぶ氷で手を切るなどのアクシデントがありましたが、無事に泳ぎ終えることができました。

物価上昇

一月からいろいろなものが値上げされています。牛乳はヨーロッパ内で不足していることもあり、約十五%の値上げ。肉類は三ヵ月間値上げされない予定ですが、その後の値上げが予定されています。パン類は、光熱費が上がった影響から約十二%の値上げ。野菜・果物は昨年大幅な値上げがあったので、予定されていません。ブダペスト市内の交通費は十三%の値上げがされましたが、電車・都市間を結ぶバスは利用者の減少を恐れて値上げを見合わせています。高速道路料金も値上げを見合わせています。二〇〇八年の物価上昇率は五%と予想されています。

新官庁街計画の中止

昨年から計画され、西駅裏に作られる予定だった新官庁街の建設が、用地の所有権に関する問題や建築許可の遅れ・建築計画案自体の困難さなどの多数の問題から中止されました。この計画にはすでに多額の国費が費やされていて、そのうちの約六億フォリントほどが無駄になると考えられています。

コヴァーチ・アーギのオリンピック欠場

北京オリンピックで金メダルを期待されていたがドーピング問題により出場を危ぶまれていた水泳選手のコヴァーチ・アーギ(KovácsÁgnes)が、オリンピックに出場しないことを決めました。オリンピックに出場すれば、ドーピング疑惑問題のことが世界中に知れ渡り名誉を傷つけられるのではないかということを恐れているとのことです。

病院のセキュリティ

病院内で多発している窃盗事件に対処するため、二月十五日までに、一つのベッドにつき一つの金庫をつけることが義務付けられましたが、政府からの正式な書類が届いていない病院などもあり期日を守るのが難しい状態になっています。この金庫は、クリーンルームには取り付けられず、重症患者は利用できません。また、一つ八千フォリントするもので金額的にも大きな負担となります。


パプリカ通信2008年2月号掲載